映画 四月は君の嘘のネタバレ!感動の結末と感想について

四月は君の嘘
この記事の所要時間: 2037

今回紹介する映画「四月は君の嘘」は、今をときめく人気若手女優の広瀬すずと、人気イケメン俳優の山﨑賢人というダブル主演が話題の、心にグッとくる切ない青春恋愛ストーリーです。

まずタイトルが意味深すぎて興味をそそられますよね。「四月は君の嘘」って日本語としてちょっと変な感じがしますし、「君って誰のことなんだろう?」とか「嘘ってどんな内容なんだろう?」とか・・・映画のポスターをご覧になった方は、もしかしたら次のキャッチコピーに目を奪われたかもしれません。

それは、最も切ない嘘でした。
一つの嘘が奇跡を起こす、切ない青春ラブストーリー

映画のラストでこの”嘘”の内容に対する疑問が解けたとき、あまりの切なさにキュンとなること必至です。

この映画は2011年から2015年にかけて月刊少年マガジンで連載された新川直司による漫画(全11巻)を原作としていますが、この漫画は第37回講談社漫画賞を受賞し、モンスター級の人気漫画「ワンピース」の作者である尾田栄一郎が、次のように絶賛してしまうほど素晴らしい作品です。

「締め切り前でちょっと気分転換のつもりだったのに、全巻読んでしまってこっちが原稿落とすところでした」
「グイグイ引き込むんじゃないよ! 冗談じゃない!!」

2014年にはテレビアニメ化もされており、原作のファンのみならず多くの視聴者から「泣ける」「切ない」「感動する」というように高い評価を受け、「SUGOI JAPAN Award 2016」のアニメ部門で第1位を獲得しています。

今回の実写映画化あたっては、まだキャストが決まる前からファンの間では希望する女優や俳優の予想が熱く語られるなど、ファンにとってはまさに待望の実写映画といっても過言ではないと思います。また「原作を知らないよ」という方でも楽しめるストーリーになっていますので、これからこの作品の魅力について紹介していきたいと思います。

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四月は君の嘘のあらすじ

四月は君の嘘のあらすじ

画像引用元:http://ciatr.jp/topics/68508

かつては同年代で彼を知らない演奏家はいない、とまで言われるほどの才能を発揮していた天才ピアニストの有馬公正は、母の死をきっかけにピアノを弾くことができなくなってしまいました。それ以来ピアノと本気で向き合う勇気を持てず、かといってピアノを捨てる決断もできず、ピアノを演奏できなくなったあの時から一歩も前に進むことができないまま、公正の時間は止まったまま。

「ピアノは嫌いだ。それでもしがみついているのはきっと僕には何もないから」
「ピアノを除けば僕はからっぽで不細工な余韻しか残らない」

こんな自己嫌悪に陥りながら眺める日々の風景は、公正の目には譜面のように、そしてピアノの鍵盤のように、モノトーンの味気ない風景でした。一方、彼の幼馴染で同級生の女の子・澤部椿はピアノを弾かなくなった公正のことをずっと心配していて、ピアノにしがみつくにしても諦めるにしても、もう一度ピアノと向き合ってほしいと願っていました。

そして高校2年生の4月、椿はクラスメイトの宮園かをりに、公正の親友で共通の幼馴染でもある渡亮太を紹介して欲しいと頼まれ、「私とその子と渡の3人じゃ、私、気まずいじゃん」ということで、半ば強引に公正も誘って休日に会うことになります。

宮園かをりはバイオリンをやっていて、椿からすれば公正が彼女と出会うことで再びピアノと向き合うきっかけになってくれたらいいなという淡い期待を抱いての誘いでもありました。

公正にとって宮園かをりとの出会いはまさに衝撃でした。

ヴァイオリニストである宮園かをりの自由奔放で圧倒的な個性を放つ演奏を聴いて、音楽家としても男の子としても、その魅力に心を奪われてしまったのです。そしてモノトーンだった公正の周りの風景はカラフルに色付きはじめ、彼の止まったまま時間が動き始めます。

四月は君の嘘

画像引用元:http://eiga.com/

かをりが好きなのは親友の渡で、自分はあくまでワキ役の”渡の友人A”という立場であることに複雑な思いを抱きつつも、勝気で自由気ままな彼女の言葉や行動に振り回されているうちに、徐々にピアノと向き合い始めました。

しかし人並み以上に元気に見えた宮園かをりは、実は重い病気に侵されていたのです・・・。

四月は君の嘘の主な登場人物とキャスト

宮園かをり(みやぞのかをり)/広瀬すず

四月は君の嘘画像引用元:http://getnews.jp/

有馬公生の親友である渡亮太のことを好きだという女の子で、公正の幼馴染の澤部椿のクラスメイトです。ヴァイオリニストとしては無名ですが、圧倒的な個性を放ち、聴く人の心に響く豊かな表現力で奏でる音楽は公正の心を奪います。

なんであんなに楽しそうに演奏できるんだろう・・・

かつての公正とは違ってコンクールでの順位を全く気にせず、自分の演奏を聴いてくれた人の中に、自分が住んでくれることを願ってバイオリンを弾いています。性格も自由奔放で、公正に対しては強引なところもあり、ピアノを弾くことができない公生を半ば強制的にコンクールの伴奏者に任命します。

健康的で元気そうに見えますが実は重い病気に侵されています。

彼女がついた切なく優しい嘘が物語のラストで明かされるとき、誰もが心を揺さぶられずにはいられないと思います。宮園かをり役を演じるのは「海街diary」「ちはやふる」での瑞々しい演技も記憶に新しい若手人気女優の広瀬すずさんです。映画で今回の役を演じるにあたって、原作漫画とアニメを観はじめたそうですが、途中で「引きずられてしまう」と思ったそうで途中で観るのをやめてしまったそうです。

また演じるにあたって「かをりはものすごく、すべてが生き生きしている人なので、その好奇心旺盛なテンションと体温はものすごく大事に」したそうです。

有馬公正(ありまこうせい)/山﨑賢人

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画像引用元:http://getnews.jp/

同年代で公正を知らない演奏家はいないとまで言われるほど、過去に数々のコンクールで1位を受賞した実績を持つ天才ピアニストでした。

ただ完全無欠、正確無比、ヒューマンメトロノームと称された公正の演奏は、コンクールで勝つためだけに特化していて、周囲からの評価はその実績とは逆に、母親の操り人形、譜面の奴隷、コンクール仕様のピアニスト、機械仕掛け、デジタル時計のように正確で余韻がないといった惨憺たるものでもありました。

そしてピアノの師でもある母親の死をきっかけに、ピアノを弾こうとすると、鍵盤を叩く音やフットペダルを踏む音、周囲の音は聞こえるのに、自分が弾いているピアノの音だけが聞こえないという症状を発症するようになり、現在ではピアノを弾くことができなくなっています。

今では「ピアノは嫌いだ」と思い込こもうとしていますが、それでもピアノを捨てきれない自分がいることを自覚してもいます。

宮園かをりとの運命的な出会いを通じて再びピアノと向き合うようになり、人間としても音楽家としても成長していきます。有馬公正を演じるのは山﨑賢人さん。映画「ヒロイン失格」や「orange-オレンジ-」での演技が高い評価を得て日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、若手実力派俳優の一人です。

有馬公正を演じるにあたって気をつけたことはという質問には「公正はすごく繊細な男なので、きっと大きい動き気はしないだろうなど。だから細かい部分で勝負しよう、と自然に決めていました」と答えています。

澤部椿(さわべつばき)/石井杏奈

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画像引用元:http://egirls-time.com/

公正の隣の家に住んでいる幼馴染で、学校ではソフトボール部に所属している男勝りな女の子です。幼い頃から公正のことを弟のように思っており、ピアノを弾かなくなった公正のことを誰よりも心配しています。できれば公正にもう一度ピアノと向き合ってほしいと願っていて、宮園かをりが公正を伴奏者に任命したときには、強引にでも公正にピアノを弾かせようと、かをりに協力します。

ですが、かをりが公正にとって大事な存在になるにつれて、音楽という共通言語を持たない自分を自覚し、公正との距離を感じ始めると同時に、彼のことを好きだったことに気づき始めます。

澤部椿を演じるのは女性ダンスユニット「E-girls」のメンバー、石井杏奈さんです。初主演映画の「ガールズ・ステップ」と「ソロモンの偽証」での演技が高く評価されて第58回ブルーリボン賞新人賞を受賞した若手実力派女優です。

渡亮太(わたりりょうた)/中川大志

四月は君の嘘

画像引用元:http://eiga.com/

公生と椿の幼馴染で仲のよい友人で、サッカー部に所属しています。スポーツが得意で明るい性格なため、学校の女子にモテモテな存在です。ですが亮太自身も可愛い女の子が大好きで無節操なため、一人の女の子と一途に付き合うタイプではなく、椿からは「ザ・軽薄」「女の敵」などと酷評されています。

ただ友達思いでもあり、悩む公生に彼なりのアドバイスをしたり、椿のことをもいつも気にかけています。何も考えていないように見えて、たまに核心をついた良いことを言ったりもします。

渡亮太を演じるのは視聴率40%越えドラマ「家政婦のミタ」で一躍注目され、最近ではNHK大河ドラマ「真田丸」の豊臣秀頼役に抜擢された中川大志さんです。

瀬戸紘子(せとひろこ)/板谷由夏

瀬戸紘子(せとひろこ)/板谷由夏画像引用元:http://buzz-press.com/itayayuka-kekkon-9598.html

公正の母親、有馬早希の音大時代からの親友で有名なピアニスト。早希の息子である有馬公正が天才的なピアノの才能を持っていることに一番最初に気がつき、早希に公正をピアニストにすることを強くすすめます。ですが公正がピアノを弾けなくなってから、音楽が公正を苦しめていることを知り、幼少期はとても朗らかだった公正が幸せな母子関係を築けずに、愛らしい笑顔を奪ってしまったのは自分だと負い目を感じています。

その公正が宮園かをりと出会い、再びピアノと向き合う決意をした後は、公正の師匠としてときには厳しく、そしてあたたかく見守る存在になります。瀬戸紘子を演じるのはテレビドラマや映画で主に脇役として活躍している板谷由夏さんです。

有馬早希(ありまさき)/壇れい

有馬早希(ありまさき)/壇れい画像引用元:http://topicks.jp/14243

有馬公正の母親ですでに病気で亡くなっています。公正が生まれたときは大変な職業であるピアニストにするつもりはありませんでしたが、公正の才能に気づいた親友である瀬戸紘子の勧めもあり、公正をピアニストとして育てることを決めました。

ただ、その教えは楽譜の指示通り、作曲者の意図通りに正確に弾きこなすというもので、少しのミスも許さず、大声で怒鳴りつけたり、ときには公正の体にアザが残るほどの暴力も辞さないほどの常軌を逸した厳しさでした。ある意味余韻のない無機質な弾き方を押し付けていたとも言えるのですが、それが国内のコンクールで勝ち続けて海外で活躍する道を開く一番の近道だと知っていたからでした。

彼女は病気の自分に残された時間が少ないことを知っており、心を鬼にして公正を厳しく指導していたのです。

そして彼女の死は、ピアノが弾けなくなるほどのショックを公正に与えることになり、ピアノと向き合おうとする公正にとっては乗り越えなければならないトラウマのひとつとなりました。

有馬早希を演じるのは壇れいさん。元タカラジェンヌで映画デビュー作の「武士の一分」ではキムタクの相手役に大抜擢されて日本アカデミー賞優秀主演女優賞、同新人俳優賞ほか数々の賞を受賞しています。最近では金麦のテレビCMに数年にわたって起用されていますのでご存知の方も多いかと思います。

四月は君の嘘の主題歌を歌っているのは?

四月は君の嘘の主題歌を歌っているのは?画像引用元:http://natalie.mu/comic/news/189505

映画「四月は君の嘘」の主題歌を歌っているのは「いきものがかり」です。

いきものがかりが今回の映画のために書き下ろした新曲で「ラストシーン」というタイトルが付けられたミディアムバラードです。曲名からもわかるように、この映画のラストシーン・・・宮園かをりがついた切なく優しい嘘の内容が明らかとなるラストシーンにふさわしい名曲です。

「ラストシーン」のミュージックビデオはすでにYoutubeで公開されていますが、ここでは映画「四月は君の嘘」とのコラボ・バージョンのMVを紹介しますので、ぜひ聴いてみてください。

 

この曲を聴いた宮園かをり役の広瀬すずさんは、「かをりを演じていた時に感じていた、心がぎゅうっと締め付けられるような感情が一気に込みあげてきました」

という感想を語ってくれており、また有馬公正役を演じた山﨑賢人さんも、「ポジティブな気持ちと、センチメンタルな気持ち、いろんな感情がこの曲と共に込みあげてきました」

とコメントしています。

ちなみに私はテレビアニメ版「四月は君の嘘」のオープニングテーマも好きだったりするのですが、その中でも第12話以降の主題歌「七色シンフォニー」がおすすめです。こちらの曲は「コアラモード」という2015年にメジャーデビューした男女2人組のデュオが歌っています。

いきものがかりの「ラストシーン」とは異なるアップテンポな曲調で、宮園かをりと出会った有馬公正の世界が、カラフルに色付けされ始めたイメージが思い浮かぶテーマソングです。

 

同じ作品をテーマとした曲なのにあまりに違う曲調なので、2つの曲を聞き比べてみると面白いと思います。

映画 四月は君の嘘のネタバレ情報

映画 四月は君の嘘のネタバレ情報画像引用元:http://googooyt.com/2049.html

有馬公正がピアノを弾けなくなった本当の理由とは?

公正がピアノを弾けなくなったのは、病気だった母親の死をきっかけに、自分が弾いてるピアノの音が突然聞こえなくなるという症状に苛まれたためですが、単純に自分が大好きな母親が亡くなったショックでそうなってしまったわけではありません。

また公正がピアノを弾いていた動機はピアノが楽しいとか何かを表現したいとか聴いてくれる人を感動させたいといったものではなく、病気の母親に喜んでほしい、早く元気になってほしいというものでした。そのため母親の死によりピアノを弾く意味や目的が失われてしまったのは本当ですが、それがピアノが弾けなくたった直接の原因というのも少し違います。

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公正がピアノを弾けなくなった本当の理由は、あれほど大好きだった母親を拒絶し、ひどい言葉で罵ってしまったこと、そしてそのあと間もなく母親が亡くなってしまったことが原因です。

当時の公正の母親は病院に入院するほど病状が悪化していて、公正はコンクールで1位になるたびに、母親が喜び「元気になる」と言ってくれる言葉を糧に、あらゆるコンクールや演奏会に出場していました。

そしてある時、入院中の母親が演奏会を鑑賞しにこれることとなり、

「お母さんが元気になってくれるように、喜んでくれるように、最高の演奏をプレゼントするんだ」

と、母親を愛する感情を込めて演奏を終えたのですが、それを聴いていた母親の反応は公正の期待とは全く違い、喜んでもらえたと信じて駆け寄った瞬間、その母親に烈火のごとく罵られ、杖で頭を殴られ流血してしまったのです。

その瞬間、公正の中で何かが壊れ、母親に楽譜を投げつけて文句を言い、最後に決して言ってはいけない言葉を吐いてしまったのです。

「お前なんか死んじゃえばいいんだ」

そして不幸なことに、それが公正が母親と交わした最後の言葉になってしまいました。

子供だった公正は母親の本当の気持ちを理解することができず、演奏中に自分が弾くピアノの音だけが聴こえなくなったことは自分に対する罰だと思い込むようになり、それ以来、宮園かをりと運命的な出会いを果たすまで、ピアノと向き合うことを避けるようになったのです。

四月は君の嘘の感動の結末とは?

四月は君の嘘

画像引用元:http://eiga.com/

ピアノと向き合う決意をした有馬公正は、ピアニストになるという夢を叶えるべく国内有数のピアノコンクールに挑戦することを決意します。

一方で宮園かをりは、自らの病気の悪化によって一時は再びバイオリンを弾くことを諦めていましたが、公正のピアノ演奏による檄によって、ヴァイオリニストとして再び有馬公正と演奏するという夢を叶えるために、成功率が低い危険な手術に挑むことを決意します。

君が私に・・・君といる時間への未練をくれた。

公正に半ば無理やりピアノに向き合うように仕向けたかをりは、逆に公正によってもう一度生きてバイオリンを弾くことに執着するようになったのです。ですが、公正はかをりの病状の悪化に母の衰弱していく姿を重ね合わせてしまい、頭と心の中がぐちゃぐちゃで、まともにピアノが弾ける状態ではなくなっていました。

呼び出された病院でかをりから決死の励ましを受け、なんとかコンクールに出場し、演奏を開始します。実はコンクールの当日は、かをりが手術を受ける日でもありました。

映画「四月は君の嘘」のラストシーンは、宮園かをりから有馬公正に宛てた手紙で締めくくられています。その手紙は、かをりが公正に真実を伝えるべく書いた手紙です。そこには公正が知らなかった事実、またなぜかをりが強引なやり方をしてまで公正をピアノと向き合わせようとしたのかという理由が記されていました。

彼女かついた嘘・・・それは渡亮太が好きだということ。

なぜ彼女かそんな切ない嘘をついたのか・・・それは映画を観てぜひ確かめてみてください。

四月は君の嘘 原作との違いとは?

四月は君の嘘 原作との違いとは?画像引用元:https://puul.jp/21654

主人公たちの年齢設定が違う

映画「四月は君の嘘」では広瀬すず演じる宮園かをりたちは高校2年生で17歳の設定ですが、原作漫画やアニメでは彼女たちは中学3年生、14歳の設定です。

原作の14歳という年齢設定は絶妙で、まだまだ思春期が始まりかけた子供でもあり、にもかかわらず進路のことなど将来のことも考え始める年齢で、大人への階段へと一歩踏み出す自我が芽生え始める時期でもあります。

映画でももちろんこの設定は守りたかったところだと思います。ですがそうなると宮園かをりや有馬公正を演じることのできる、人気や実力を兼ね備えた女優や俳優がいないというのが現実問題としてありますし、広瀬すずが中学生を演じるというのも少々無理があります。

思春期や青春時代という大きなくくりで見ると、高校2年生というのも将来のことを真剣に考え始めなければならない時期であり、原作が伝えたかったテーマやメッセージが大きく損なわれることなく伝わるはずだという判断もあったのだと思います。

有馬公正と刺激を与え合い高め合う同世代のライバルの存在

映画「四月は君の嘘」には登場しませんが、原作漫画やテレビアニメには、公正の同世代のライバルである魅力的なキャラクターたちが存在します。

かつて公正がピアノコンクールを荒らしまわっていたときに、常に2位や3位に甘んじていた彼らは、公正がピアノを弾かなくなったあとも彼のことを片時も忘れることありませんでした。そして単にピアノの上手さを競い合うライバルというだけでなく、彼らが公正に抱いていた想いや、それを言葉ではなく演奏で公正に伝えようとする姿勢には感動すら覚えます。そして公正がピアノの世界に戻ってきたあとは、互いに刺激を与え合い、高め合っていく存在となっていきます。

ここでは公正の2人の魅力的なライバルについて少し紹介したいと思います。

相座武士

四月は君の嘘

画像引用元:http://matome.naver.jp/

公正がピアノの世界から去ったあと、血の滲むような練習を重ねて同世代では実力No.1との評価を得るまでになったピアニストです。その実績からすでに海外のコンクールに招待されるなど、世界的なピアニストへの道が開きかけていますが、いつか公正がピアノコンクールに戻ってくるかもしれないという想いから、海外挑戦のチャンスを見送り、国内のピアノコンクールへの出場を重ねています。

楽譜を完コピして眉ひとつ動かさない完全無欠で正確無比なかつての公正に対して、鋼鉄の心臓を持つヒーローのようだと憧れを抱いていて、そんな彼に追いつき倒すことに強く執着していました。

そして公正がかをりの強引な策でピアノコンクールへ出場したときには、ついにそのときが来たと喜びますが、かつての面影すら感じさせない公正の演奏を聴き、公正はヒーローではなくただの人間になってしまったことに意気消沈してしまい、長年の目的を見失った武士はスランプに陥ってしまいます。

そんな彼を心配して復活を願う妹の相座凪と、そして思い通りにならない病気の身体にふさぎこみ、バイオリンを弾くことを諦めかけている宮園かをりに、もう一度一緒に演奏したいという想いを届けたい公正との連弾による演奏を聴いたことで、かつての公正に抱いていた幻想を断ち切り、一回り大きくなって復活します。

井川絵見

四月は君の嘘

画像引用元:http://matome.naver.jp/

井川絵見は一見するとクールな性格に見えますが、実は内面にはすごく熱い思いをたぎらせている女の子です。相座武士と同じく、公正に執着していて、彼がピアノの世界から去ったあとはモチベーションを失ってスランプに陥り、コンクールで予選落ちをするほど調子を落としてしまいます。ですが公正がピアノコンクールに戻ってくることを知り、久しぶりに本気でピアノと向き合うことになります。

武士が完璧な演奏を誇る公正に憧れを抱いていたのに対して、絵見が憧れていた公正は、まだヒューマンメトロノームと呼ばれる前、自分の感情をピアノに乗せていた頃の公正です。

実は絵美がピアニストを志すきっかけとなったのは、5歳のときに友達のピアノ演奏会の応援に行き、偶然公正の演奏を聴いたことがきっかけだったのです。そのときの公正は人前で演奏するのが初めてで、ピアノにその豊かな感情を乗せて演奏していました。

武士にも「本当の有馬公正は初めての演奏の中にしかいない」と告げており、彼女がピアノを弾く目的は、コンクールに勝つためだけに正確無比だけど無機質な演奏をする公正を否定し、一番最初に聴いた本当の有馬公正に戻ってきてもらうことでした。

四月は君の嘘の感想について

四月は君の嘘の感想について画像引用元:http://eiga.com/movie/82931/gallery/11/

原作ファンの方の感想を見てみると、中学生から高校生へと年齢設定を変えたことや、魅力的なライバルやキャラクターが登場するエピソードが削られたこと、そして主人公の有馬公正と宮園かをり以外の登場人物に対する掘り下げ方が浅いといった不満を持つ方も多いようです。

私自身、原作漫画を読んでいますし、テレビアニメも鑑賞していましたので、確かに映画「四月は君の嘘」と原作との違いは気になります。同世代のライバルである相座武と井川絵見の存在があったからこそ、公正は以前より幸せな形で音楽の世界に戻ってこれたのだとも思います。

ただ現実問題として映画という限られた上映時間の中では、今回のシナリオはベストだったのではないかと思います。

まだ原作を知らない方は、そのまま観た方が素直に感動できる作品だと思います。そして映画を鑑賞した後に漫画を読んでみることをおすすめします。

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